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北京市、緊急対応レベルを引き下げ、国内低リスク地域からの隔離措置を不要に

(中国)

北京発

2020年05月07日

北京市は4月29日の新型コロナウイルスに関する定例記者会見において、同市の「重大突発公共衛生事件」レベルを4月30日より「1級」(特に重大)から「2級」(重大)に引き下げた。天津市、河北省も4月30日から緊急対応レベルを1級から2級に引き下げた(注1)。

新型コロナウイルスの流行後、1月29日から中国全土で「重大突発公共衛生事件」レベルで1級(特に重大)の緊急対応が取られていたが、2月下旬以降、感染者数の減少などに応じて、多くの地域で対応レベルの引き下げが行われた。しかし、北京市、天津市、河北省の京津冀地域と武漢市を有する湖北省は1級のまま対応レベルを引き下げず、緊急対応を継続していた(2020年4月28日記事参照)。今回の引き下げによって、緊急対応レベルの1級は湖北省のみとなった(4月29日時点)。

北京市においては、感染予防・抑制のため、これまで実施されてきた措置の一部緩和が発表された。まず、国内の低リスク地域からの入京者、出張者、帰京者に対して14日間の自宅あるいは集中観察を不要とし、現在自宅および集中観察となっている者については、これを解除してよいとした。また、ホテルに宿泊する際は、「北京健康宝」の緑コードを示すことで手続きができ、PCR検査証明の提出は不要とした。

一方、海外から入国した人員に対しては、引き続き14日間の集中観察を求め、集中観察期間終了後もさらに7日間自宅での健康観察を行うよう義務付けた。湖北省からの入京者については引き続き14日間の自宅あるいは集中観察を実施する。また、国内の中・高リスク地域からの入京者、あるいは中・高リスク地域に出張して帰京した者については引き続き14日間の自宅あるいは集中観察を実施するとした(注2)。

今回の措置によって、各都市での隔離措置等のために事実上困難であった北京市から他の省・市への出張等の往来が、一部の中・高リスク地域との間を除いて可能になるとみられる。なお、在中国日本国大使館は、4月29日、本措置についてウェブサイト上で情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを掲載し、「実際の出張等にあたっては、北京市等の最新情報を収集するとともに、事前に滞在先ホテルと連絡を取り、最新の状況をよく確認する必要がある」と呼びかけている。

北京市衛生健康委員会の発表によると、北京市では4月16日以降海外からの輸入症例を含む新型コロナウイルス新規感染者は確認されていない(4月30日時点)。

(注1)「国家突発公共事件総合緊急対応マニュアル」によると、疫病など公共衛生に関する突発事件について、1級、2級、3級(比較的重大)、4級(一般)の4段階に分類しており、1級は国務院の決定と指揮に基づいて対策を取るとされており、2級は省レベルで対策を指揮できる。

(注2)各地域が低・中・高リスク地域のいずれに指定されているかは、国務院が提供する微信(ウィーチャット)のミニプログラム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから確認することができる。なお、これまで高リスク地域に指定されていた北京市朝陽区は高リスク地域指定を解除され、低リスク地域となった(4月30日時点)。

(小宮昇平)

(中国)

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