欧州委、EU域内のツーリズムと交通に関するガイダンスを発表

(EU)

ブリュッセル発

2020年05月14日

欧州委員会は5月13日、各加盟国が新型コロナウイルス感染拡大予防に配慮した必要な措置を取りつつ、移動制限の段階的緩和と旅行業界の再開を進める上での指針として、以下5点のガイドラインおよび勧告を発表した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

  1. 2020年以降の復興に向けた包括的戦略PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)
  2. 域内国境の制限解除と移動の自由の回復に向けた段階的な共通のアプローチPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)
  3. 交通機関の段階的再開と乗客・従業員の安全確保の支援ガイドラインPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)
  4. 旅行バウチャーを、現金返金に代わる魅力ある代替手段とするための勧告PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)
  5. 旅行業の安全で段階的な再開とホテルなど接客施設の健康プロトコル策定のための指針PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)

併せて欧州委は、発表内容に関するQ&A集外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますも発表した。Q&A集では、EU域内を移動する旅行者や出張者の立場からの疑問点に答えている。例えば旅行者は移動中、マスクの着用が求められるかという問いには、公共交通手段の利用中および駅などの拠点では、とりわけ他者との物理的な距離の確保が難しい場合、乗客はマスクを着用すべきだが、医療用マスクである必要はない、としている。

追跡モバイルアプリについても詳細に説明

域内で移動する旅行者への情報提供ツールとしての、ウイルスへの感染者の位置情報を追跡するモバイルアプリ(2020年4月20日記事参照)については、さらに別途Q&A集外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを設けている。具体的には、アプリの利用は強制ではないことや、アプリがEU域内で相互運用可能となるべく、域内で越境した場合の加盟国間のデータ共有のための技術的要件を策定中であることなどが説明されている。欧州委はとりわけ、アプリの運用に当たっては個人のデータ保護、プライバシーのルールを順守が重要と強調している。

(安田啓)

(EU)

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