アーメダバード市、新型コロナウイルス感染拡大防止へ規制強化

(インド)

アーメダバード発

2020年05月14日

インド北西部グジャラート州の最大都市アーメダバード市は5月6日、新型コロナウイルス感染者数の増加が5月1日以降に加速したことを受け(添付資料図参照)、7日午前0時から15日午前6時までの1週間、市内での果物や野菜、日用品の販売許可を撤回し、ミルクと薬の販売のみ認める通達を発出した(添付資料参照)。このため、市内のスーパーなどには1週間分の食料品を求める人々が殺到した。

インド政府は5月1日に全土ロックダウンの再延長(5月4日~17日の14日間)を発表し、新たなガイドラインに基づき感染実態に合わせた規制緩和措置を講じたが(2020年5月8日記事参照)、アーメダバード市は感染防止のためにさらなる規制強化を発表した格好だ。

当地の日系企業では4月20日以降、工場の操業などが一部緩和されている(2020年4月24日記事参照)。しかし、従業員の多くがアーメダバード市内から通勤するサナンドII工業団地の多くの入居日系企業は、今回の突然の規制強化を受け、市内のホットスポットに在住する従業員の通勤を禁止した。また、地場サプライヤー企業や機械メンテナンスを担当するベンダー企業が納品やメンテナンスのための工場訪問に難色を示しており、生産計画の達成が難しくなっている。日本人駐在員を含めた従業員の日々の生活に支障が出て工場操業にも影響が出る可能性もあり、生産計画の見直しをあらためて迫られている。

(丸崎健仁)

(インド)

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