上海市が2020年に重点的に管理する汚染排出企業リストを公表

(中国)

上海発

2020年05月01日

上海市生態環境局は3月13日、「上海市2020年重点汚染排出企業リスト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、リスト)を発表した。2017年に環境保護部(当時)が、重点汚染排出企業の環境保護監督管理を強化するため、「重点汚染排出企業リスト管理規定(試行)」を発表しており、各省市はこれに基き点汚染排出企業のリストを作成する。上海市は2019年に続き、リストを公開した(2019年5月28日記事参照)。

2020年のリストに掲載された企業数は、延べ1,772社で前年のリストより145社増加している(添付資料表1参照)。第13次5カ年計画の中で、より質の改善が求められる水と大気環境分野では、それぞれ58社、51社の増加となった。江蘇省などでの爆発事故を受け、管理や排出の管理が厳しくなった危険廃棄物については37社増加した。

対象企業の所在地をみると、普陀区、楊浦区など上海市の中心部や、中心部に隣接する閔行区で対象企業数が減少傾向にある。一方で、江蘇省と接する嘉定区、浙江省と接する金山区、海に接する浦東新区など、上海市郊外に立地する対象企業が増加しており、中心部から郊外への工場の移転が進んでいる様子もうかがわれる(添付資料表2参照)。

(高橋大輔)

(中国)

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