総選挙で与党が過半議席を確保

(韓国)

ソウル発

2020年04月16日

韓国国会の300議席(小選挙区253議席、比例代表47議席)を選ぶ第21代総選挙が4月15日に行われ、与党が過半数の議席を得た。

中央選挙管理委員会や各メディア報道によると、与党「共に民主党」と「共に市民党」(注)が180議席(小選挙区163、比例代表17)、最大野党「未来統合党」と「未来韓国党」(注)が103議席(同84、19)、「正義党」が6議席(同1、5)、「国民の党」が3議席議席(同0、3)、「開かれた民主党」が3議席(同0、3)、無所属が5議席(同5、0)の結果となった。

与党が総議席の6割に当たる180議席を確保したことにより、今後、議席数の3分の2の賛成が必要な憲法改正を除く大半の法案の上程・採決が可能となり、新型コロナウイルス関連の補正予算案なども速やかに採決される可能性が高い。

全国の投票率は66.2%と、1992年の第14代総選挙の71.9%以来の高率を記録し、国民の高い関心が示された。今回当選した国会議員の任期は5月30日から2024年5月29日までの4年。

今回、新型コロナウイルスの拡散防止を徹底するため、投票所では有権者に対し、待機列での投票者間の間隔を1メートルとすること、マスクと使い捨てビニール手袋の着用、検温、手のアルコール消毒などを義務付けた。

(注)共に市民党、未来韓国党はそれぞれ、共に民主党、未来統合党の「衛星政党」。衛星政党については2020年4月9日記事参照。

〔李海昌(イ・ヘチャン)〕

(韓国)

ビジネス短信 f0d0fe3633c24011