韓国、海外からの入国者に対する空港からの特別輸送が開始

(韓国)

ソウル発

2020年04月09日

韓国のソウル特別市は、韓国政府が4月1日から実施している、海外からの全ての入国者に対して14日間の隔離措置を義務付ける措置(2020年3月31日記事参照)を受け、仁川(インチョン)国際空港で海外から入国した者の公共交通機関の利用を制限するとともに、入国者専用の空港バス・タクシーを使用して市内の宿泊先や自宅に送り届ける特別輸送対策を3月30日から開始した。

空港バスの特別臨時路線は、ソウル特別市の8つのエリアに向けて、各路線最低1日3便、計24便運行される。仁川国際空港を出発し途中下車できる停留所は25カ所で、自治区庁舎や保健所周辺など、自治区が選定した場所に限定される(添付資料1参照)。バスを下車した後は、入国者が自宅まで移動するための出迎え自家用車が到着するまで待機する場所も設置されている。出迎えの自家用車の手配がない入国者については、自宅や宿泊ホテルなどに移動するための車両を各区庁が用意する。

また、仁川国際空港からソウル特別市以外の都市に移動する場合は、各自治体が入国者専用空港バスを提供、もしくは韓国高速鉄道(KTX)の停車駅から自宅までの専用バスやタクシーの運行が実施されている。

韓国の地方都市に韓国鉄道公社(KORAIL)が運営するKTXで移動する場合は、仁川国際空港から光明(クァンミョン)駅までKORAILが運行する専用リムジンバス(40~50分ごとに運行)で移動し、入国者専用車両に乗車し目的地に移動することになる。

自治体によって海外からの入国者への対応が異なるため、韓国に入国する際は事前に各自治体の対応(添付資料2参照)を確認されたい。

〔末永敏、諸一(ジェ・イル)、史洧庚(サ・ユギョン)〕

(韓国)

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