米サンフランシスコなどベイエリア各郡、マスクなどのフェイスカバーの着用命令を発表

(米国)

サンフランシスコ発

2020年04月22日

米国サンフランシスコのロンドン・ブリード市長は4月17日、住民に対し必要不可欠な外出をする際に、マスクなどフェイスカバーの着用を求める命令を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同命令は屋内退避令(Shelter in place order)(2020年3月18日記事4月7日記事参照)の解除を見据えて、その準備に役立つとしている。同命令は、4月17日午後11時59分から有効で、4月22日午前8時以降に同命令に違反した場合は、軽犯罪として罰せられ、罰金、禁固またはその両方が科される可能性がある。

フェイスカバー〔注1〕は鼻と口を覆い、肌に密着するものである必要があり、サンフランシスコ住民は具体的に、次のような場合にフェイスカバーの着用を求められる。

  • 店に入る前に列で並んでいるとき〔注2〕
  • 店で買い物をしているとき
  • 公共交通機関に乗っているとき(または待っている間)
  • タクシーまたはライドシェアサービス利用時の車中
  • 医療機関の診察時
  • 政府機関などの施設内
  • 必要不可欠な業務に従事し、人と接するとき

サンフランシスコのスーパーマーケットでは4月18日時点で、フェイスカバーを着用していない客の入店を断る例もみられた。

他方、今回の命令では、在宅時や自分ひとりまたは家族だけで車に乗っているとき、散歩時などにはフェイスカバーの着用を求めていない。また、2歳以下の子供は窒息のおそれがあるため、フェイスカバーの着用は禁止されており、3~12歳の子供は着用の義務はない。

サンフランシスコ市・郡と同様の命令は、コントラコスタ、アラメダ、サンマテオ、マリン、ソノマなどベイエリア各郡でも個別に発表されている。サンタクララ郡は4月17日にフェイスカバーに関するガイダンスを発表し、住民にフェイスカバーの着用を強く推奨している。

〔注1〕手作りのマスクやバンダナ、スカーフ、タオルなど類似する製品でも認められる。

〔注2〕ベイエリアの店舗では、店内での社会的距離を確保する目的などで、客の入場制限を行っている店もある。

(石橋裕貴)

(米国)

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