1月の産業活動指数、前年同月比1.8%減、前月比0.1%減

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年04月07日

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は3月30日、1月の産業活動指数が前年同月比1.8%減、前月比0.1%減(季節調整済み)と発表した(添付資料の図参照)。

前年同月比の伸び率を産業別にみると(添付資料の表参照)、漁業が40.3%減(寄与度マイナス0.13ポイント)、建設業が13.7%減(同マイナス0.45ポイント)、金融仲介業が7.8%減(同マイナス0.32ポイント)、農業・牧畜・狩猟・林業が6.8%減(同マイナス0.30ポイント)、製造業が1.3%減(同0.19ポイント)と続く。漁業は減少率は高いものも寄与度は限定的で、建設業の落ち込みが影響を与えていることがうかがえる。

また、農業・牧畜・狩猟・林業分野の減少は、12月14日に農産品に対する輸出税が引き上げられたことが大きな要因となっている(2019年12月17日記事2020年3月17日記事参照)。一方、電気・ガス・水道(4.4%増)は引き続きプラスの伸び幅が大きいが、寄与度は0.08%ポイントにとどまっている。その他のプラス成長記録した項目は伸び率が全て1.0%以下だった。

1月の指数は新型コロナウイルスの影響が生じる前のものであり、今後の指数は悪化が予想される。3月30日付「インフォバエ」紙によると、2020年の産業活動指数は、1月と同じような経済活動が継続した場合はマイナス0.9%になるが、新型コロナウイルスの影響によってさらに2から5ポイントの悪化が見込まれると報じている。

(津下みなみ)

(アルゼンチン)

ビジネス短信 94902a1914417455