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新型コロナ感染ピークは4月か5月、流行は9月中旬までと予測

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年04月13日

ブラジル保健省が所管するオズワルド・クルス財団と、マトグロッソドスル連邦大学(UFMS)の専門コーディネーターを務めるジュリオ・クロダ感染症医師らが作成した研究レポートによると、「ブラジルでは4月か5月に新型コロナウイルス感染拡大がピークに達し、9月中旬まで感染流行が続く」と予測している。ブラジルでは、検体検査の遅延で「感染時期」と「確認時期」に乖離があるなど感染ピーク予測の困難が指摘されていた(2020年4月7日記事参照)。4月7日に発表された研究レポートは、ボリ科学系通信社発行の「ブラジル熱帯医学学会誌」に掲載されている。

研究レポート作成者であるクロダ感染症医師は、3月24日まで保健省で予防接種・伝染病部長を務めていた。同レポートには、エンリケ・マンデッタ保健相、ワンデール・オリベイラ保健省監局長ほか、オズワルド・クルス財団、UFMS、アマゾナス州立大学(UEA)、エイトール・ビエイラ・ドウラード博士熱帯医学財団の科学者らが署名している。

研究レポートは、ブラジルでは感染防止策として広範囲で自宅隔離措置を実施しているものの、今後数カ月間は新型コロナウイルスの感染が増加すると予想。レポートに掲載されている複数の数理モデルによる予測をみると、感染は4月と5月にピークを迎え、流行は9月中旬まで続く見込みと記述されている。

研究レポートはまた、世界保健機関(WHO)とブラジル政府による新型コロナウイルスの感染対策を時系列で示し、その上で、呼吸器疾患の発生率が高い秋季・冬季での感染拡大の危険性、さらには新型コロナウイルス感染の入院患者に必要な集中治療室(ICU)、人工呼吸器、診断テストの不足を警告している。

従って、ブラジルが現在、感染流行を封じ込める方法として採用している「広範囲な社会を対象とした自宅隔離措置」により感染拡大が抑制できれば、「経済的影響は軽減される」とレポートは結論付けている。研究レポートはまた、アジア諸国ではマスク使用が一般的で、あいさつとしてキスをして抱き締める習慣がないことは「感染防止に影響を与えている可能性がある」と指摘している。

(大久保敦)

(ブラジル)

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