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豪政府、新型コロナウイルスの影響を受けた輸出事業を支援

(オーストラリア)

シドニー発

2020年04月02日

オーストラリア連邦政府は4月1日、オーストラリアの輸出事業を支援するため、総額約1億7,000万オーストラリア・ドル(約113億9,000万円、豪ドル、1豪ドル=約67円)を拠出すると発表した。農林水産物の輸出とともに国内で不足している医療物資の輸入を強化するため、1億1,000万豪ドルを投じて国際貨物輸送を支援するほか、中小企業の輸出市場開拓支援(4,980万豪ドル)、2020年中のオーストラリア漁業管理局による課税免除(約1,000万豪ドル)が実施される。

これは、3月12日に発表された連邦政府の経済刺激パッケージ第1弾に基づくもので(2020年3月18日記事参照)、新型コロナウイルスによって経済的影響を強く受けている産業を支援するための10億豪ドルの支援ファンドから拠出される。

国際貨物輸送の支援については、まず、日本、中国、香港、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)に焦点を当て、メルボルン、シドニー、ブリスベン、パースからの国際貨物便を増強する。国際ロジスティクスの経験が豊富なマイケル・バーン氏(注)を責任者に任命し、オーストラリア貿易投資促進庁と協力して、輸出業者、航空会社、運送業者、業界団体との調整、仕向け国政府との協議、貨物の選択や優先順位付けなどを進める。

また、中小企業が新たな輸出市場の開拓に必要な費用の50%を補助する「輸出市場開発助成(EMDG)プログラム」に対して、今年度(2019年7月~2020年6月)の予算に4,980万豪ドルを追加出資する。年度内に該当する費用が発生していた場合は2019年7月にさかのぼって適用対象となり、不可抗力によって事業がキャンセルされた場合も、費用の請求が可能となる。

サイモン・バーミンガム貿易・観光・投資相は、「新型コロナウイルスの影響によって国際航空便が減少し、グローバルサプライチェーンを混乱させている」と述べ、「オーストラリアの高品質な農林水産物の輸出を支援することによって、農家や漁師の雇用を守るができる」と、その重要性を強調した。中小企業の輸出市場開拓支援については、「EMDGは輸出業者や観光事業者を対象とするプログラムであり、新型コロナウイルスによって大きな影響を受けた企業へ必要な支援を提供する」と述べた。

(注)マイケル・バーン氏はオーストラリアの物流大手2社(トール・ホールディングス、リンフォック)の最高経営責任者(CEO)やオーストラリアポストの非常勤役員を歴任。

(住裕美)

(オーストラリア)

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