JALとアエロフロートによるコードシェア運航、日ロ地域交流に弾み

(ロシア、日本)

モスクワ発

2020年03月16日

日本航空(JAL)は3月11日、東京~モスクワ便ならびに日本およびロシアの一部の国内線において、3月29日から開始するアエロフロート・ロシア航空(SU)とのコードシェア運航の航空券販売を開始した。

JALとSUの両社は3月29日から、東京~モスクワ便の就航空港を変更し、羽田~シェレメチェボ路線で統一する。JALはSUの運航するシェレメチェボ発着のサンクトペテルブルク、カザンなどへ、SUはJALの運航する羽田発着の大阪(伊丹・関西)、名古屋などへ、日本とロシアの各10都市へのコードシェア運航を行う。コードシェア路線については、JALとSUによる2月10日の共同プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。SUが2020年6月より新規就航を予定している関西~シェレメチェボ路線についてもコードシェア運航が検討されている(2019年12月17日記事参照)。

今回のコードシェア運航により、JALとSU双方の顧客は、利用する便の選択肢が増えることに加え、両国の国内線区間を含めて運賃設定が可能になることから、料金やマイレージサービスの面でメリットを享受できる。ただし、両社間のマイレージ提携は行っていない。

JALモスクワ支店はジェトロの取材(3月11日)に対し、「(JALは)羽田、(SUは)シェレメチェボ、ともに豊富な国内線ネットワークを有しているため、双方の国内線区間を含めたコードシェアを行うことで、両国の地域間交流の促進に寄与したい」と述べた。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、足元の日ロ両国間の人の往来は減少が見込まれるが、2020~2021年は日ロ両政府が「日露地域交流年外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」と定めており、日ロの両地方間の経済や文化などでの交流の発展が期待される。

(戎佑一郎)

(ロシア、日本)

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