3月3日から上海市でも日本などからの渡航者に隔離措置を導入

(中国)

上海発

2020年03月04日

湖北省以外の中国各地で新型コロナウイルスの新規感染者数が沈静化しつつある一方で、韓国やイタリア、イラン、日本などでは新規感染者数は増加傾向にある。中国各地はこれまでの湖北省を重点とした流入防止措置に加え、海外からの「ウイルス逆輸入」に神経をとがらせている。

韓国と距離的に近い中国東北地方や山東省などでは、2月下旬から他地域に先駆けて厳しい措置が始まっている。(2020年2月27日記事3月2日記事参照)。

3月3日午後には、上海市人民政府外事弁公室が在上海日本総領事館に対し、同日以降、新型コロナウイルス感染が広がっている国・地域(日本を含む)から上海市への渡航者については14日間の自宅または指定施設での隔離を求める通報を伝えた。詳細は在上海日本総領事館のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから確認できる。

規制措置の詳細は追って公表される見込みだが、一時帰国中の駐在員が日本から上海市に戻る際、自宅隔離となるのか、あるいは指定施設での隔離を求められるのかなどの具体的措置は、居住している小区(マンションなど)に事前に確認する必要がある。

また、上海市に出張などで短期的に宿泊する予定のある来訪者についても、指定施設での隔離が求められる場合、出張自体が成り立たなくなるため、必ず事前に宿泊予定先のホテルなどに宿泊が可能かを確認する必要がある。

(福田和俊)

(中国)

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