世界最大規模の海洋開発技術会議・展示会OTC 2020が延期
(米国)
ヒューストン発
2020年03月17日
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、トランプ大統領が米国に非常事態を宣言(2020年3月17日記事参照)した3月13日、ヒューストンで5月4~7日に開催予定の海洋開発技術会議・展示会 「OTC 2020」の延期が発表された。
OTCは1969年から続く海洋石油ガス開発関連技術を対象とした会議と展示会からなるイベントで、13の産業団体および学会から支援組織によって開催されている。
例年世界中から5万人を超える参加者が、海洋石油ガス開発に関連する新技術の論文発表会議及び展示会に参加し、日本舶用工業会が取りまとめるジャパン・パビリオンには10以上の日本企業及び機関が展示を行っている。
ヒューストンでは3月11日に市長が非常事態を宣言しているが、3月13日にはテキサス州知事が州全体に対する非常事態を宣言した。3月15日時点でヒューストン市はその近郊も含めての新型コロナウイルス感染者数は推定を含めると約30人(2018年の人口推計値約700万人に対して)。ほとんどの小・中・高等学校および大学が休校となり、今週開催予定であったエネルギーのダボス会議とも言われるCERAウイークをはじめとする各種イベントが次々と中止になっている(2020年3月4日記事参照)。
OTCはヒューストン市への経済的影響も大きいことから中止とせず、年内8月または9月の開催に向けて再調整を行っている。
(中川直人)
(米国)
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