韓国、イラン、イタリアからの入国制限強化、日本への措置は変わらず

(マレーシア)

クアラルンプール発

2020年03月13日

マレーシア保健省は3月11日、新型コロナウイルスの感染数が増加する韓国、イラン、イタリアの3カ国の国民および同国からマレーシアへの渡航者の入国、トランジットを3月13日以降、一時的に禁止することを発表した。

日本への措置は変更なし

保健省は2月28日より韓国、3月5日よりイラン、イタリア、日本の一部地域にマレーシア到着前14日間以内に渡航歴のある訪問者の入国を禁止したが、韓国、イラン、イタリアについては同国の国民に加え、地域に限らず全国民が入国制限の対象となった。なお、マレーシア国民、永住者、長期滞在パスの所持者は対象外となるが、これら3カ国から帰国した場合は14日間の自宅待機となる。

中国の3省(湖北省、江蘇省、浙江省)、日本の北海道からの入国については、変更はない(2020年2月19日記事3月9日記事参照)。日本の場合は、マレーシア到着前14日間以内に北海道に渡航歴のある訪問者の入国が禁止されている。

なお、今後も状況によっては入国制限が追加、変更される可能性もある。マレーシア保健省の情報は同省ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますおよびフェイスブックページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを随時確認することが望ましい。

国内感染者数は約150人

3月11日時点の感染者数は149人となり、3月4日からの1週間で約3倍に増加した。うち26人が回復、退院している。マレーシア保健省は、同日のメディア発表において、多くの人が集まるイベントの中止を強く勧告するなど、感染拡大への警戒が強まっている。

(田中麻理)

(マレーシア)

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