BMW、ボルボ、メルセデスベンツなどがサウスカロライナ州の工場での生産を一時停止へ

(米国)

アトランタ発

2020年03月26日

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国系大手をはじめとする自動車メーカー各社が工場の一時閉鎖を相次いで発表している中(2020年3月25日記事3月19日記事参照)、BMWマニュファクチャリングがサウスカロライナ州スパータンバーグの工場を4月3日から16日間、一時閉鎖する予定であることが3月20日、明らかになった。約65万平方メートル(700万平方フィート)の規模を誇る同社のスパータンバーグ工場は、現在約1万1,000人の従業員を雇用し、1日に1,500台以上のSUVを生産している。

また、ボルボ・カーズも同日、サウスカロライナ州リッジビルの工場を3月26日から4月14日まで一時閉鎖することを発表した。オフィス勤務の従業員は3月26日から勤務時間を短縮しテレワークにて勤務を続ける予定としている。

両社に加えて、サウスカロライナ州ラドソンでバンを、アラバマ州タスカルーサでSUVを生産しているメルセデスベンツも3月23日から2週間の生産一時停止に入っている。

3社ともに、社員の健康と安全を最優先事項とした上で今回の措置をとるに至ったと説明しており、またBMWは地元メディアに対して、新型コロナウイルスの蔓延が世界的に自動車需要へ大きな影響を与えており、それに従って柔軟に生産量を調整していく、と表明している。

サウスカロライナ州では自動車メーカーの他にも、ブリジストン・ノースアメリカおよびミシュラン・ノースアメリカが工場を一時閉鎖するなど、タイヤメーカーによる生産一時停止も続いている。

(石田励示)

(米国)

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