メルコスール・韓国FTA第5回交渉、2020年内合意を目指す
(メルコスール、韓国、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2020年03月02日
パラグアイ外務省は2月11日、第5回メルコスール・韓国自由貿易協定(FTA)交渉を2月10~14日にウルグアイの首都モンテビデオで行ったと発表した。
発表によると、今回のラウンドで議論したのは、市場アクセスや原産地規則、サービス貿易、電子商取引、投資、知的財産権、政府調達、貿易面での技術的障壁(TBT)、衛生および植物検疫措置(SPS)、競争、通商防衛、貿易円滑化、制度に関する規定、紛争解決など。
2月16日付の「メルコスールabc」紙によると、韓国は農産品や自動車、電子製品の輸出拡大に関心を示しているが、コメの輸出国ウルグアイ、工業国のブラジルやアルゼンチンとの調整が求められる。メルコスールと韓国は2020年内の合意を目指している。
メルコスールはEUとのFTA交渉で、約20年にわたる交渉期間を経て、2019年6月に政治合意にこぎ着けた。同年8月には、欧州自由貿易連合(EFTA)とも政治合意した。現在、韓国に加えて、カナダ、シンガポールとの交渉を進めている。
アルゼンチンでは、2019年12月にアルベルト・フェルナンデス政権が誕生した。同政権はメルコスールのFTA推進に賛成しつつも、自国産業の発展に寄与することを要件とした立場を取っている。
(紀井寿雄)
(メルコスール、韓国、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン)
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