モロッコ経団連の新総裁にシャキブ・エル・アリジ氏を選出

(モロッコ)

ラバト発

2020年02月03日

モロッコ経団連(CGEM)の総裁選挙が1月22日に実施され、シャキブ・エル・アリジ氏、副総裁にメヘディ・タジ氏を選出した。CGEMは1947年に設立されたモロッコ民間企業を代表する経済団体で、約9万社が加盟している。

CGEMの総裁選挙は3年に1度、加盟企業の投票により行われ、任期は2期6年まで可能だ。今回の選挙は、2018年に選出されたサラフディン・メズアール総裁(元外務・国際協力相、2018年5月25日記事参照)が2019年10月に任期を待たず辞任したことによる。

エル・アリジ新総裁は父親の代から続くマグレブ製粉新社(SNMM)の経営者で、製粉業連盟の会長でもある。現地報道によると、エル・アリジ氏は就任に当たり、「モロッコの産業界は成功を収めているが、モロッコ資本の割合はまだ低い。有望な産業分野にモロッコの起業家が投資できるよう環境を整える努力をしたい。また、『平等な機会』のため、幾つかの分野での不公平な国際競争、企業の価値と業績を破壊する非合法企業とも戦わなければならない」と述べた。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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