LOTポーランド航空、3月28日まで北京便停止

ポーランド保健省のバルデマル・クラスカ副大臣は2月12日、ポーランドでは新型コロナウイルスの感染者は確認されていないと発表した。同時に、もしポーランドで感染例が発生したとしても、ポーランドは新型コロナウイルスに対応する準備ができているとした。

同省によると、ポーランドでは、2月初旬に中国湖北省武漢市に滞在する30人のポーランド人が帰国した。これらのポーランド人は、ブロツワフ市の病院で経過観察中だが、コロナウイルスによる症状はなく、健康状態も良好だとしている。また現在、ポーランドでは1人の中国人を含む合計13人が感染の疑いで入院しており、2人の中国人を含む13人が自宅に隔離されている。中国人46人を含む1,567人が経過観察の対象となっている。

ポーランド中央衛生局は現在、東アジアおよび東南アジアへの旅行を推奨しないとしている。同時に、中国を旅行する人に向けて、感染者との接触や動物がいる市場の回避、手洗いの徹底などを呼び掛けている。

さらに、LOTポーランド航空は、北京発着のフライトを2020年3月28日まで一時停止している。1月27日より前に購入された、2月2日から3月28日までの北京行きのフライトで有効なチケットを持つ顧客に対し、追加費用なしでの旅行の延期（2020年3月29日から6月30日までの期間）、もしくはチケットの全額払い戻しをするとしている。

ほかにも、ワルシャワ・ショパン空港は現在、中国からの旅客に対し、過去14日の間に中国に滞在し、38度以上の熱、せき、息切れ、気道に係る疾患がある場合、すぐに衛生センターに申し出るか、感染症部門のある最寄りの病院に連絡するように呼び掛けている。

（楢橋広基、ニーナ・ルッベ・ルビニスカ、ムロチェク・イヴォナ）