1月のインフレ率は2.3%、予想を大幅に下回る

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年02月26日

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は2月13日、1月の月間インフレ率〔消費者物価指数(CPI)上昇率〕は2.3%、年率(過去12カ月の累積)では52.9%と発表した(図参照)。2019年7月に月間インフレ率2.2%を記録して以来の2%台前半の低水準となった。

図 インフレ率の推移

民間コンサルタントは1月の月間インフレ率を3.5%と予測していた(2020年2月17日記事参照)。2月13日付「ラナシオン」紙によると、見通しから大きく下回った背景について政府は、公共料金の凍結(2019年4月23日記事参照)や通貨の安定など政府の取り組みが寄与するところが大きいと説明している。

1月の月間インフレ率を項目別にみると、最も高いのは娯楽・文化(5.0%)、次いで、食料・飲料(酒類を除く)(4.7%)、酒類・たばこ(4.3%)、外食・ホテル(4.2%)となった。医療・健康(マイナス2.0%)、家財道具・住宅管理(マイナス1.3%)はマイナスとなった(表参照)。

表 1月の産業別インフレ率

(津下みなみ)

(アルゼンチン)

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