プーチン大統領、ミシュスチン前連邦税務局長官を首相に任命

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2020年01月17日

ロシアのプーチン大統領は1月16日、ドミトリー・メドベージェフ内閣の総辞職(2020年1月16日記事参照)に伴い、新首相としてミハイル・ミシュスチン氏(前連邦税務局長官)を任命する大統領令(2020年1月16日付第17号)に署名した。

大統領による首相任命はロシア連邦憲法第83条に基づくもの。首相任命に当たって必要となる国家院(下院)の同意は、16日にミシュスチン氏が下院でスピーチを行い、賛成383票、反対0票、棄権41票で採択された。

メドベージェフ氏については、同日にプーチン大統領が首相解任と国家安全保障会議副議長への任命に関する大統領令に署名(2020年1月16日付大統領令第16号)。国家安全保障会議にはこれまで副議長ポストが制度上なかったこともあり、同ポストの設置に向け、プーチン大統領は同日、下院に修正法案を提出した。

なお、1月15日に行われたプーチン大統領の年次教書演説で触れた憲法改正(2020年1月16日記事参照)については、国民投票を2020年5月1日までに実施すると取り沙汰されている(「タス通信」1月16日)。

(齋藤寛)

(ロシア)

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