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ニューヨークで小売りの展示会「リテールズ・ビッグ・ショー2020」開催

(米国)

ニューヨーク発

2020年01月28日

全米小売業協会(NRF)が主催する米国最大規模の国際小売り展示会「リテールズ・ビッグ・ショー2020外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が、1月12~14日にニューヨーク市内のジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで開催された。今回で第109回目を迎え、主催者によると、参加者は約3万8,000人、出展企業は800社と、2019年(2019年1月28日記事参照)の実績を上回った。会場では最先端のテクノロジーが披露されたほか、小売業界の専門家が業界の現状や今後の課題について議論するシンポジウムも開催された。

顧客データの収集と分析が決め手に

マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は基調講演で、最近では「eコマースによる売り上げの3割は(小売業者から)消費者へ提供されたお勧め情報に基づくもので、8割の消費者は個人の好みに合わせたお勧め情報を小売業者が提供することを期待している」と述べ、今後の小売業にとって、生産から販売に至るあらゆるデータを取得して、消費者ごとにカスタマイズして提供する必要性があることを指摘した(スーパーマーケットニュース1月13日)。その上で、取得したデータを最大限活用するため、大量のデータを収集・分析できるような「他社にない新技術をいかに早く採用できるかが決め手となる」と指摘した。

写真 講演するマイクロソフトのサティア・ナデラCEO(NRF提供)

講演するマイクロソフトのサティア・ナデラCEO(NRF提供)

展示会では「イノベーション・ラボ」と呼ばれる体験型スペースが設けられ、人工知能(AI)などの最先端技術やテクノロジーを活用したスタートアップ企業が多数集まった。

メモミー(本社:カリフォルニア州パロアルト市)は、多機能のデジタルミラーを提供する企業で、消費者はAIが搭載された同社の鏡を利用すると、実際に商品を試着しているかのように、洋服や眼鏡などの試着体験をすることができる。鏡の前に立つことで、AIが利用者の顔の形や年齢、性別などのデータを取得し、あらかじめ蓄積された大量のデータから最適な商品を提案する。

チャッターリサーチ(本社:オンタリオ州トロント市)は、買い物客のカスタマーサポートに対応するチャットボット(注)のサービスを提供する。利用者は店舗を退店した際、その場で行われた消費体験に関する質問を、チャット形式で問われる。例えば、希望する商品が在庫切れで購入できなかった場合には、オンラインサイトでの購入が提案され、割引通知なども受け取ることができる。小売業者側は、リアルタイムに消費者の購買体験に関する情報を取得し、対応することができるようになるため、顧客満足度や販売の向上にもつながることが期待される。

写真 メモミーのデジタルミラーを試す参加者の様子(NRF提供)

メモミーのデジタルミラーを試す参加者の様子(NRF提供)

(注)チャットボットとは、チャット(会話)とボット(ロボット)を組み合わせた言葉で、AIを活用した「自動会話プログラム」のことを指す。

(樫葉さくら)

(米国)

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