テキサス州、トランプ米大統領によるUSMCA実施法案署名を歓迎

(米国)

ヒューストン発

2020年01月31日

トランプ米国大統領は1月29日、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)実施法案(HR5430)に署名した(2020年1月30日記事参照)。

テキサス州のグレッグ・アボット知事はホワイトハウスでの署名式に参加し、「テキサス州は米国最大の輸出州(注)で、貿易相手国との強力な関係は州の好景気と経済成長に不可欠だ。農業や技術、エネルギー産業のいずれの観点からも、USMCAはテキサス州の自由な企業活動を促し、より多くの雇用創出を支える」と歓迎した。

商務省経済分析局(BEA)によると、2019年第3四半期(7~9月)のテキサス州のGDP成長率は4.0%で全米首位(2位ユタ州、3位ワシントン州)。また、テキサス州最大の輸出先はメキシコ(シェア:34.7%)で、2位がカナダ(8.7%)。中国(5.3%)、韓国(4.2%)、日本(3.8%)がこれに続く。メキシコ向けはコンピュータ電子部品や石油石炭製品、輸送機器、カナダ向けは石油・ガス、化学製品、輸送機器の順に輸出額が多い。テキサス州の経済団体幹部の1人は「USMCAがさらなる成長エンジンになることを期待する」と述べた。

USMCA発効による恩恵に関して、テキサス州は通商関係の強化や雇用創出などについての声明を発表した。詳細は添付資料参照。

(注)米国商務省が発表した2018年州別輸出額の貿易統計(通関ベース)によると、テキサス州が全米首位で3,154億ドル(全米に占める比率:19.0%)。

(小山勲)

(米国)

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