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ラオスからベトナムへの電力輸出増で合意

(ラオス、ベトナム)

ビエンチャン発

2020年01月10日

ラオスの発電事業者のチャルーンセコンエナジー(Chaleun Sekong Energy)、ポンサップタビーグループ(Phongsubthavy Group)の2社とベトナム電力公社(EVN)は1月4日、ラオス南部で開発中の5つの水力発電所(注)の電力売買契約を締結した。いずれも2021~2022年に商業運転が開始される計画で、発電容量は363メガワット(MW)、総発電量は14.9億キロワット時(kWh)となる。

これまでラオスは電力の8割近くをタイへ輸出してきたが、中期的にはタイのラオスからの電力需要の伸びが減速していくとみられる(2019年6月20日付地域・分析レポート参照)。このような中、ラオスの電力をベトナムへ振り分けることができれば、さらなるエネルギーセクターへの投資が可能となるとして、両政府間協議が積極的に進められていた。

ベトナム商工省によると、電力不足が危惧されるベトナム南部では、2021年に37億kWh、2022年に約100億kWh、2023年には約120億kWhが不足すると推定されている(2019年7月9日記事参照)。このため、国内の発電強化とともに、周辺国から電力を確保する必要性が高まっている。ラオスからベトナムへの電力輸出は2019年末時点で572MW(セカマン1ダム、セカマン3ダム)だったが、2020年には1,200MWとなる見通しだ。さらに2021年以降、既に売買契約を締結していたナムサム3ダム(156MW)やナムウー5.6.7連続ダム(630MW)と並んで、今回締結した5つの水力発電所が加わることになる。ほかにもセコン風力発電所(600MW)やナムモー連続ダムなどで、ベトナムへの売電や送電線の整備が協議されている段階にある。

なお、2019年にラオスでは12の水力発電所が完成した。例えば、9月には関西電力が中心となって建設していたナムニアップ1ダム(290MW)、10月にメコン川の本流ダムとなるサイニャブリダム(1,220MW)、11月にナムロン・ナムパーニャイダム(19.2MW)、12月に建設途中で決壊事故を起こしたセピアン・セーナムノイダム(410MW)(2018年7月26日記事参照)の商業運転が開始された。メコン川で開発中のドンサホンダム(260MW)も12月末に建設が完了しており、近くカンボジアへの売電を目的とした商業運転を開始する見通しだ。これにより、2019年末時点での発電所は73カ所、発電容量は総計9,531MWとなり、年間500億kWhを発電することが可能となっている(図参照)。

図 ラオスの総発電量、輸出、輸入量と発電容量の年次推移

(注)ナムサン3A(69MW)、ナムサン3B(45MW)、ナムイームン(129MW)、ナムコング2(66MW)、ナムコング3(54MW)。

(山田健一郎、庄浩充)

(ラオス、ベトナム)

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