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集中豪雨でダムの一部が崩壊、下流域に被害発生

(ラオス)

ビエンチャン発

2018年07月26日

ラオス南部で建設中のセピアン・セーナムノイダムのサドルダム(副ダム)の一部が崩壊した。下流域の少なくとも7村に大量の水が流入し被害をもたらしている。なお、7月25日午後2時時点では日本人や日系企業への被害は確認されていない。

現時点では日本人や日系企業への被害は確認されず

現地報道によると、7月23日午後8時ごろ、ラオス南部チャムパサック県のボラベン高原東側で建設途中の水力発電所セピアン・セーナムノイダム(410メガワット)のサドルダムの一部が、崩壊した。これにより、下流のセピアン川に大量の水が流入し、南東方面の下流域にあるアタプー県サナームサイ郡の少なくとも7村(マイ村、ヒンラート村、サノングタイ村、ターセンチャン村、タモーニョート村、ターヒンタイ村、ターボック村)の1,300以上の世帯、6,600人以上が被害を受けたと発表されている。詳細は不明だが、特に大きな被害を受けたマイ村周辺では住居の2階まで浸水しているもようだ。ラオス政府は7月24日、同地区を国家緊急災害地域に指定し、本格的な救援を開始している。

ラオスでは「アジアのバッテリー」を目指すべく、近年、電源開発に力を入れており、同ダムで発電される90%はタイへと売電される計画だった。

同ダムは、約10億ドルの投資で2013年から建設が開始されていた水力発電所で、韓国のSK建設、韓国西部発電、タイのラチャブリ発電およびラオス国営のラオホールディングス公社がそれぞれ26%、25%、25%、24%の出資構成になっている。施工はSK建設、運営は27年間、西部発電が担当する計画で、2017年3月から貯水が開始され、2019年2月の完成が見込まれていた。

同地域では1週間に雨量が1,100ミリ程度に達し、7月22日だけでも440ミリ程度の豪雨が降ったという。韓国の報道では、SK建設は7月22日に5つあるサドルダムの1つにおいて亀裂を確認しており、ラオス当局に報告し、下流地域の住民の避難を呼び掛けていた。サドルダムの復旧作業については、アクセス道路が豪雨により切断されていたことで、円滑に実施できなかったもようだ。緊急放水を23日午前3時から開始したが、730メートルのサドルダムの上部200メートル部分が欠落し、大量の水が流出した、とも報道されている。

(山田健一郎)

(ラオス)

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