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2020年国家予算が成立、過去最大の予算規模に

(フィリピン)

マニラ発

2020年01月17日

フィリピンのドゥテルテ大統領は1月6日、2020年国家予算案に署名した。予算規模は過去最大の4兆1,000億ペソ(約8兆6,100万円、1ペソ=約2.1円)となり、前年の3兆6,616億ペソから12.0%増加した。

ドゥテルテ大統領は、4兆1,000億ペソの予算規模はフィリピンのGDPの約2割に当たり、より平和で先進的な国づくりのために活用されるとした上で、「(大統領の任期である)2022年までに貧困率を14%まで引き下げ、7.5%の経済成長率を実現させる」と抱負を述べた。

予算管理省(DBM)によると、2020年国家予算はインフラ整備、人材開発、平和・治安維持、そして食糧安全保障に重点が置かれ、インフラ整備を含む経済サービスに全体の29.3%に当たる1兆2,000億ペソ、教育・健康・社会保障といった人材開発を含む社会サービスに全体の36.5%に当たる1兆4,950億ペソが充てられる。平和・治安維持については、国防省と国家警察にそれぞれ1,921億ペソ、1,873億ペソの予算が充当され、2019年2月にミンダナオ島西部に暫定統治機構が発足し、暫定的ながら自治政府が成立したバンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域の支援のために706億ペソが充てられた。食糧安全保障には全体の2.0%に当たる815億ペソが充てられた。

2019年国家予算は4カ月ほど遅れて4月に成立したが、それまでの間、新規事業が認められず、暫定予算による継続事業の予算執行にとどまった。また、5月の中間選挙キャンペーン期間中の公共事業が禁止されたことも重なって公共投資が落ち込み、2019年上半期のGDP成長率は5.5%にとどまった(2019年8月16日記事参照)。ドゥテルテ大統領は2020年国家予算の早期成立を求めていたが、予定どおり成立した格好だ。

なお、フィリピン予算調整委員会(DBCC)は2019年12月、2021年の国家予算規模は4兆6,400億ペソとなり、2020年から13%増加すると発表した(2019年12月23日記事参照)。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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