ナイジェリアなど6カ国、共通通貨ECO導入を見送り

(ナイジェリア、ガーナ、アフリカ)

ラゴス発

2020年01月24日

ナイジェリアなど6カ国(注1)からなる西アフリカ通貨圏(the West African Monetary Zone:WAMZ)加盟国は1月16日、ナイジェリアの首都アブジャで臨時会合を開催した。各国の財務閣僚級や中央銀行総裁級が出席し、ギニアのママディ・カマラ経済金融相が議長を務め、6カ国も加盟する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)が導入を目指す共通通貨ECOの導入を見送ることを決定した。12月21日には、西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)加盟8カ国(注2)が共通通貨CFAフランからECOに移行すると発表、フランスも支持していた(2020年1月6日記事参照)。

臨時会合で採択された共同声明で、「今回のECO不採択はECOWAS加盟国家首脳や政府の方針には沿っていないものの、WAMZ集約評議会(Convergence Council)は引き続きECOWAS全加盟国がその共通通貨プログラムの改訂ロードマップの実施を順守する重要性を認識していることを表明する」とした。

(注1)ナイジェリア、ガーナ、ガンビア、ギニア、リベリア、シエラレオネ。

(注2)ベナン、ブルキナファソ、ギニアビサウ、コートジボワール、マリ、ニジェール、セネガル、トーゴ。

(西澤成世)

(ナイジェリア、ガーナ、アフリカ)

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