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共通通貨ECO導入に向け、ワタラ大統領とマクロン仏大統領が共同会見

(コートジボワール、フランス)

アビジャン発

2020年01月06日

コートジボワールのアラサン・ワタラ大統領は12月21日、アビジャンを訪問中のフランスのエマニュエル・マクロン大統領との共同記者会見で、西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA、注1)の共通通貨であるCFAフランの廃止と、新共通通貨「ECO」の導入を正式発表した(「Le Point」12月22日)。ECOは6月の西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS、注2)首脳会議において同域内での導入が採択され、7月にはUEMOA加盟国が2020年までにECOの導入を目指すと発表していた(2019年7月26日記事参照)。

本会見では、ECO導入に当たって2つの具体的な決定が示された。1つは、フランス国庫への外貨準備預金制度の廃止だ。西アフリカ諸国中央銀行(BCEAO)が、外貨準備のための預金の50%をフランス国庫に預託する制度が廃止される。一方のフランス政府は、BCEAOが外貨準備のための資金不足に直面したときには必要額を供与する、と述べている。

また、BCEAOからフランス代表が撤退することも合意された。従来は、UEMOAにおいて中央銀行の役割を果たしているBCEAOの理事会、および金融政策委員会にフランス代表を派遣していたが、これらの派遣制度が廃止される。一方で、従来のユーロとCFAフランの固定相場制(1ユーロ=655.96CFAフラン)はインフレリスクを回避するため、ECO導入後も継続される。

IMFのクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は「発表された措置は、金融政策の実施および外貨準備の管理に関するUEMOAの良好な実績に基づくもので、UEMOAとフランス間の長年にわたる合意の更新において重要な一歩」と評価した。

本会見では、UEMOAでのECO導入に焦点が当てられていたが、6月に開催されたECOWAS首脳会議では、ECOWAS内での2020年のECO導入に向け、インフレ率や財政赤字といった経済収斂(しゅうれん)基準を満たした国から順次導入していく段階的な共通方針が確認されている。また、CFAフランを使用しながらも、UEMOAとは異なる経済圏を形成する中部アフリカ経済通貨共同体(CEMAC、注3)では当面、CFAフランが継続使用され、ECOの導入時期は協議中とされている。

なお、今回の会見では、2020年のECO導入に向けたCFAフラン体制からの移行期間など、改革の具体的な日程は発表されていない。

(注1)西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)の加盟国は、コートジボワール、ギニアビサウ、セネガル、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリの8カ国。

(注2)西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の加盟国は、コートジボワール、ベナン、ブルキナファソ、カーボベルデ、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、リベリア、マリ、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、トーゴの15カ国。

(注3)中部アフリカ経済通貨共同体(CEMAC)加盟国は、ガボン、カメルーン、赤道ギニア、コンゴ共和国、チャド、中央アフリカ共和国の6カ国。

(尾山裕緒)

(コートジボワール、フランス)

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