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2019年の新エネルギー車販売台数は4.0%減、EVも前年割れ

(中国)

広州発

2020年01月23日

中国自動車工業協会(CAAM)は1月13日、2019年の新エネルギー車の販売台数を前年比4.0%減の120万6,000台と発表した。うち、電気自動車(EV)は1.2%減の97万2,000台、プラグインハイブリッド車(PHV)は14.4%減の23万2,000台といずれも減少した。一方、燃料電池車は79.2%増の2,737台と大幅に増加した。

図1 中国の新エネルギー車販売台数の推移

新エネルギー車の販売台数減少の一因には、6月に大幅な補助金削減が行われたこと(2019年4月5日記事参照)が挙げられる。削減前は駆け込み需要により大幅な伸びを示す月もあったが、削減後は需要が大きく減少し、PHVは7月以降、EVは8月以降、前年同月比で減少が続いている。12月には減少幅はやや縮小したものの、2019年前半は高い伸びを示し基数が高いことから、2020年も当面は厳しい状況が続くとみられる。

図2 中国のEV、PHV販売台数の伸び率(前年同月比、単月)

中国を代表するメーカーも急減速

新エネルギー車の需要減速により、関連企業の販売台数も鈍化が目立つ。新エネルギー車の世界最大手である比亜迪汽車(BYD)の乗用車販売台数は、EVは前年比42.5%増の14万7,185台となったものの、PHVは41.8%減の7万2,168台にとどまった。EVはプラスの伸びを維持したが、2018年上半期のEVの販売台数が比較的少なく、2019年上半期に急激に伸びたことが背景にあり、下半期は急減速し9月以降は大幅なマイナスが続いている。

図3 BYDの電気自動車(EV)乗用車販売台数の伸び率(前年同月比、単月)

中国内の新エネルギー車販売台数2位の北京新能源汽車も、通年で前年比4.7%減の15万601台と2018年の53.1%増から減少に転じた。

新興EVメーカーも目標を達成できず

代表的新興EVメーカーの1つで米国ナスダック上場の上海蔚来汽車(NIO)の年間販売台数は2万565台と、年間目標としていた約4~5万台を大幅に下回った。6月にスポーツ用多目的車(SUV)「ES6」を発売して8月以降販売台数が増加したものの、11月は前年同月比18.2%減、12月は4.5%減と年末にかけて前年同月の実績を下回る状況が続いている。

図4 上海蔚来汽車の販売台数の推移

広州市に本社を持つ小鵬汽車の2019年の販売台数は1万6,609台で、年間目標の4万台を大きく下回った。

新エネルギー車への補助金は2020年に終了が予定されている。しかし、管轄の工業情報化部は「2020年には補助金の大幅な削減は行わない」との見解を示しており(「中国新聞網」1月13日)、終了延期の可能性が出ている。

(河野円洋)

(中国)

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