2028年までニッケル生産量は年率8.6%で増加、フィッチの予測

(フィリピン)

マニラ発

2020年01月23日

格付け大手フィッチ傘下で調査会社のフィッチ・ソリューションズ・マクロ・リサーチ(FSMR)は1月8日、2020年から2028年までのフィリピンのニッケル生産量は年率8.6%のペースで増加するとの予測を発表した。

世界最大のニッケル生産国のインドネシア政府が2019年8月、インドネシア国内のニッケル精錬所への供給確保のため、ニッケル鉱石の禁輸措置の発動を2022年1月から2020年1月に早めるとの発表を受け、フィリピンは2020年にも世界最大のニッケル生産国になるとみられている(2019年11月8日記事参照)。

一方、環境基準を満たさないニッケル鉱山における採鉱をフィリピン政府が禁止し、鉱山を閉鎖したことにより、フィリピンのニッケル生産量は2016年から2018年まで年率12%のペースで減少した。現在の環境天然資源省のロイ・シマツ長官は、前任者の厳しい規制を見直すとし、閉山されていた鉱山の操業再開を一定程度承認している。しかし、現在も環境規制を満たしていないとして、操業再開の許可を与えられていない鉱山も存在する。

FSMRは、世界のニッケル生産量は2020年から2028年まで年率1.6%のペースで増加するとした。高いニッケル価格とインドネシアの生産量によって支えられた、2011年から2019年までの年率5.8%成長の期間と比べて大きく減速すると予測した。そうした中、フィリピンの生産量は堅調に増加する見通しだ。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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