在ポーランド日本大使館がワルシャワで和食紹介レクチャー・デモンストレーションを開催
(ポーランド)
ワルシャワ発
2019年12月02日
在ポーランド日本大使館は11月22日、ワルシャワの大使公邸で和食紹介レクチャー・デモンストレーションを行った。同イベントには、ポーランドのレストラン関係者やシェフを中心に、40人ほどが参加した。ジェトロも広報や日本食材の提供などで協力した。
冒頭、川田司駐ポーランド大使があいさつし、その後、公邸料理人の津田恭宏氏が魚のさばき方やだしの取り方、みそ汁の作り方などを、実演を交えて解説した。参加者は公邸料理人が料理する様子を注視しており、中にはスマートフォンで一部始終を録画している参加者もいた。
料理の実演の後は、ジェトロ主催の中・東欧日本産食品商談会(2019年10月23日記事参照)に参加した、日系企業から提供された食材や調味料を使った試食会が行われた。実演の際にさばかれた魚の刺し身のほか、モズクや茶わん蒸し、海ブドウなど、ポーランドでは比較的珍しい日本食もテーブルに並べられ、参加者はユニークな日本食を試食して回った。
参加者からは「日本食は作るのが難しいものと思っていたが、実演を見て日本食の作り方を理解できた」「ポーランドでは日本食が比較的容易に手に入れられるようになったが、作り方や調味料の使い方・選び方を知らない人も多い。今回のように実演を交えたイベントは日本食の作り方などを理解するのに役立った」など、日本食への理解を深められたという声が寄せられた。また、「日本食はヘルシーだ」「すぐにでも買いたくなるような商品が多い」「ここで食べた味を家でも再現したい」という感想も聞かれた。
現在、ポーランドでは日本食レストランが増加傾向にあり、地元のスーパー・マーケットでも日本食が比較的容易に入手できるなど、日本食が身近なものになりつつある。一方で、おいしい日本食の作り方や調味料の使い方などを知らない人が多いといわれている。
今後、日本食をポーランドで売り込むには、ただ商品を売るのではなく、調味料の使い方や選び方、おいしい調理方法なども提案していくことが重要となってくるだろう。
(楢橋広基)
(ポーランド)
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