インドネシアの新ハラール認証、発行手続きに遅れ
(インドネシア)
ジャカルタ発
2019年12月25日
5年後のハラール、非ハラールの表示義務を定めた、インドネシアのハラール製品保証法(2019年10月4日記事参照)が、2019年10月17日に施行されたことに伴い、ハラール製品保証実施機関(BPJPH)は、新制度に基づくハラール認証の受付を開始している。このたび、ジェトロがBPJPHにヒアリングしたところ、受付は開始したものの、手続き規定の遅れからハラール認証の発行手続きが進んでいない状況が分かった。
インドネシア宗教省は、新ハラール認証についての相談窓口を開設している。ジェトロが12月20日、同窓口のヤフヤ氏に聞いたところ、10月17日以降、既に国内大手企業を含む約500社がBPJPHに対してハラール認証の申請を行ったが、新ハラール制度に基づく工場監査を行う機関がまだ1つしかなく、手続き規定も未整備なことなどから、新たなハラール認証を発行した実績はないとのことだった。また、新制度では申請から認証取得まで約5カ月かかる見込みなことも分かった(表参照)。BPJPHとしては、企業からの申請を受理し、申請内容の審査を行うが、あくまで見込みの日にちで、これまでに発行事例がないことから、ハラール認証の発行がいつごろになるのかはいまだ不透明な状況だ。
ハラール認証について相談を希望する企業は、個別に同窓口で相談することが可能だ。中央ジャカルタの宗教省に所在する相談窓口は、平日(月~木曜日)午前9時~午後3時、金曜午前9時~午後3時30分で、直接、窓口で相談カードに内容を記載し、担当者と面談する。面談はインドネシア語で行われる。また、専用ウェブサイトにおいてハラール認証の申請様式をダウンロードできるほか、専用メールアドレス・電話によるコンタクトも可能になっている。
ハラール認証サービス窓口は次のとおり。
- 住所:Gedung BPJPH, Kementerian Agama, Jl.Lapangan Banteng Barat No3-4, Jakarta Pusat
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E-mail:sertifikasihalal@kemenag.go.id
- 電話番号:+62-8111171019
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ウェブサイト:www.halal.go.id
- 営業時間:月~木曜日 午前9時~午後3時、金曜日 午前9時~午後3時30分
(山城武伸)
(インドネシア)
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