1~9月期の実質GDP成長率は5.7%

(ウズベキスタン)

タシケント発

2019年11月01日

ウズベキスタン国家統計委員会は10月25日、2019年1~9月期のGDPの速報値を発表した。名目GDPは361兆8,584億スム(4兆3,423億円、1スム=約0.012円)、実質成長率は前年同期比5.7%(2018年は2017年同期比5.2%)となった。住民1人当たりのGDP(名目値)は1,080万5,000スム(12万9,660円)で、3.7%増だった。

GDP成長率5.7%の内訳(寄与度)は、農林水産業が0.6ポイント、鉱工業が1.6ポイント、建設が1.1ポイント、サービスが1.7ポイント、その他(税収)が0.7ポイントだった。GDPの内訳(シェア)はサービス35.9%、鉱工業生産29.2%、農林水産業28.0%、建設業6.9%となった。

GDPの経済活動分野別の伸びでは、2019年上半期に引き続き(2019年7月30日記事参照)、建設部門が前年同期比19.3%増と大きな伸びを示した。鉱工業生産についても7.0%増と好調で、うち加工業(8.9%増)の中の冶金(やきん)・金属加工業(自動車・機械設備製造を除く)が34.8%増となった。金価格が高値で推移しており、金採掘を行うナボイ鉱業コンビナート(NGMK)、アルマリク鉱業コンビナート(AGLK)を中心に生産が活発化しているものとみられる。

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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