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欧州化学産業、ブレグジットめぐる新たな合意を歓迎も楽観せず

(EU、英国)

ブリュッセル発

2019年10月18日

欧州化学工業連盟(Cefic)は10月17日、EUと英国が新たな「離脱協定」案および「政治宣言」案について合意(2019年10月18日記事参照)したことを歓迎し、双方の議会承認を期待すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同連盟は9月4日付声明(2019年9月6日記事参照)で「合意なき離脱の場合、ブレグジット(英国のEU離脱)に伴って(REACH規則に基づく化学物質の登録移管の遅れを背景に)700を超える化学物質のEU域内での調達ができなくなるリスクがある」と警鐘を鳴らしていた。

ブレグジット以降もEU・英国間の規制枠組み維持に期待

同連盟のマルコ・メンシンク事務局長は「欧州化学品庁をはじめとするEU機関と英国当局の協力の可能性について、明確に言及されたことを歓迎する。これはCeficと英国化学工業協会(CIA)が長らく関係政府に働き掛け(2018年11月16日記事参照)を行ってきたことだ」とコメントした。同連盟はかねて、十分な移行期間を確保し、移行期間終了とともに、野心的な「EU・英国通商協定」を発効させる「秩序ある離脱」を求めている。

また、CIAのスティーブ・エリオット会長も、今回の合意を歓迎する意向を示した。化学産業のみならず、化学品の需要産業や素材供給企業など欧州内外の関係者との連携を続けるとしている。同会長は、関税・非関税双方の障壁を軽減・撤廃する通商協定を前提とする、今回の合意についての重要性を指摘したが、同時に(英国産業界にとって)最大の市場であるEUの規制枠組みとの強い連携関係の維持も追求する必要があると語った。ただし、同会長は「今回の合意は完全ではない。今後の展開を決めるのはEU・英国双方の議会だ。過去3年間にわたり、われわれが要望してきた点が配慮されることを願う」と述べ、今後の動向を必ずしも楽観していない姿勢を示した。

(前田篤穂)

(EU、英国)

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