米GMストライキ、現地時間16日に暫定合意か

(米国)

シカゴ発

2019年10月16日

ロイターは10月15日、全米自動車労働組合(UAW)による、ゼネラルモーターズ(GM)への1カ月にわたる全米ストライキが、10月16日にも暫定合意に至る可能性がある、と報じた。最終的な合意は発表されていないものの、GMとUAWは大筋で合意しており、現在は合意文書の文言を調整している段階だという。GMとUAWは共に、ロイターへの取材に対するコメントを拒否している。これを受けて、10月15日のGMの株価は、前日に比べ2.1%上昇して36.26ドルとなった。

ロイターによれば、GMの新提案では、労働協約批准時のボーナスを1,000ドル増加して9,000ドルに、また4年契約の2年目と4年目に3%の昇給、1年目と4年目にはそれぞれ3%と4%の一時金(Lump Sum payment)を出すとしている。さらに、3年勤務した臨時雇用者を正規雇用し、3,000ドルのボーナスを出すとのことだ。

今回のUAWのストライキは9月15日から始まっており(2019年9月17日記事参照)、1970年以来最長を記録している。しかし、自動車関連サービス企業コックス・オートモーティブが10月8日に発表したレポートによれば、ストライキの影響で工場が1カ月間稼動していないにもかかわらず、GMの新車在庫は依然として業界平均よりも多い状況だという。

(河内章)

(米国)

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