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IMF、オーストラリアの2019年・2020年の経済成長率の予測値を下方修正

(オーストラリア)

シドニー発

2019年10月21日

IMFは10月15日に発表した最新の世界経済見通しにおいて、オーストラリア経済の実質GDP成長率の見通しを2019年が1.7%、2020年が2.3%と、いずれも前回(2019年4月時点)からそれぞれ0.4ポイント、0.5ポイント引き下げた。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が2019年8月に公表した経済見通しでは、2019年が2.4%、2020年が2.8%の予測だったが、それを下回る結果となった。

IMFは、2019年の世界経済成長率の予測を3.0%へ下方修正している。金融危機直後の2009年以来の低い伸び率で、貿易障壁や地政学的な緊張の高まり、先進国における生産性の低下などによる「世界同時減速(a synchronized slowdown)」が起きていると指摘しており、オーストラリアにも影響しているとみる。

表 IMFによるオーストラリア経済の見通し

オーストラリアでは、RBAが10月1日に政策金利を過去最低の0.75%に引き下げたが(2019年10月3日記事参照)、その理事会において、低金利が国民の所得や貯蓄に対してマイナスの影響を与え得ることを認め、金融刺激策が期待どおりに機能していない可能性について議論していた。IMFの見通しによると、各国の中央銀行が同時期に行った金融緩和政策によって2019年、2020年の成長は支えられているが、先進国において低インフレが定着し、金融政策の有効性が制約される可能性があるとし、財政政策の必要性について言及している。

ジョシュ・フライデンバーグ財務相は、オーストラリアも世界経済の逆風にさらされているとしながらも、IMFによれば、オーストラリアの経済成長は米国を除くG7各国を上回る見通しだとして、「現時点では新たな財政政策よりも、減税、インフラ投資、雇用、自由貿易の推進など、これまでの経済運営を継続することによって、力強い経済を確保していく」と述べた。

(住裕美)

(オーストラリア)

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