ドバイ万博開幕まであと1年、積極的にアピール

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2019年10月31日

2020年ドバイ国際博覧会(会期:2020年10月20日~2021年4月10日)(以下、ドバイ万博)の開催まで1年を迎えたアラブ首長国連邦(UAE)で、10月20日にドバイ万博公社(以下、公社)がカウントダウンイベントを国内全ての首長国で開催した。併せて公社は、翌21日から22日にかけて「第1回グローバルメディアブリーフィング」を開催、国内外の報道関係者を対象に、ドバイ万博への取材に関するオリエンテーションや建設の進む会場予定地の視察ツアーなどを行った。

万博開幕まで1年を記念したイベントは、開催地ドバイや首都アブダビをはじめ、UAEを構成する7つの首長国で同時開催された。メイン会場となったドバイ中心部のブルジュ・パークには、76カ国から約7,000人が参加した(公社発表、UAEの一般在住者を含む)。花火や噴水ショーに合わせて、カウントダウン映像が世界一高い超高層ビルのブルジュ・ハリファに投影され、UAE人歌手でドバイ万博大使でもあるフセイン・アル・ジャシミさんや米国人歌手のマライア・キャリーさんらが登壇した特別ライブが催された。各会場は中継でつながれ、UAE建国50周年にも重なる、大型国際イベントの開催1年前が全土で祝われた。

ドバイ市内ホテルで行われたメディアブリーフィングには、45カ国の168の報道機関から約400人が出席した。冒頭、リーム・アル・ハーシミーUAE国際協力担当国務相兼公社総裁が基調スピーチを行い、「ドバイ万博の開催テーマにもある“Connecting”の意である『アル・ワスル』はかつてのドバイの呼称。UAEの若者をはじめとして、世界中の国々が交流を持てる機会が万博にはあると確信している」と発言。併せて会場の整備状況として、コミュニティー広場「アル・ワスルプラザ」や隣接するメトロ駅などの様子が映像で披露された(整備進捗は2019年10月30日記事参照)。公社の説明によると、MEASA(中東アフリカ南アジア)地域初となる万博開催を、国内外のメディアを通じて各地にPRし、見込み来場数「2,500万人」を達成するため、万博会期中、同プラザに隣接して設置される「メディアセンター」のスタジオやカンファレンスルームを、認定報道機関などに一部、無料開放する予定だ。

写真 UAE各首長国の会場と中継でつながるドバイ会場のステージ(ジェトロ撮影)

UAE各首長国の会場と中継でつながるドバイ会場のステージ(ジェトロ撮影)

(田辺直紀、安井梓)

(アラブ首長国連邦)

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