アゼルバイジャン首相が交代

(アゼルバイジャン)

タシケント発

2019年10月16日

アゼルバイジャンのイリハム・アリエフ大統領は10月8日、首相のノブルス・マメドフ氏に替え、大統領経済問題担当補佐官のアリ・アサドフ氏を新しく首相に据える大統領指示に署名した。同指示は即日、施行された。アサドフ氏は1956年生まれの62歳。飛び地であるナビチェバン州出身。アゼルバイジャン科学アカデミー経済研究所などで勤務したのち、2012~2017年に大統領府副長官、2017年5月から大統領補佐官を務めている。

マメドフ氏は2018年4月に首相に就任(2018年4月24日記事参照)、在任期間は約1年半でアゼルバイジャン独立後最も在任期間が短い首相となった。

今回の首相交代について、在バクーの政治アナリストはジェトロのヒアリング(10月10日)に対し、「アゼルバイジャンでは2016年9月の憲法改正(選挙)の結果、創設された第1副大統領職(注)が首相以上の権能を有しており、首相人事が行政機構に与える影響はない」とコメントする一方、アサドフ氏の起用に関しては、現地専門家の間で「意外だった」とする声が多いという。

(注)現在の第1副大統領は、アリエフ大統領の配偶者のメフリバン・アリエワ氏。第1副大統領には、大統領職務不能時の代行権限などがある。

(高橋淳)

(アゼルバイジャン)

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