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新たな2国間自動車協定を締結、自由化は2029年以降に

(ブラジル、アルゼンチン)

サンパウロ発

2019年09月09日

ブラジルのパウロ・ゲデス経済相、マルコス・トロジョ国際貿易局長と、アルゼンチンのダンテ・シカ工業生産相は9月6日、現行の協定が2020年6月末の有効期限終了を受けて、翌7月から発効する新たな2国間自動車協定の締結をリオデジャネイロで発表した。

新協定は2020年7月1日発効、2029年6月30日を期限とし、以下が変更点だ。両国間の自動車貿易自由化は9年間先延ばしとなったが、経済省によると、メルコスール・EUの自由貿易協定(FTA)は、発効後15年かけて自動車貿易を自由化するため(2019年7月10日記事参照)、ブラジル・アルゼンチン間の自動車貿易自由化は同FTAにおける自動車自由化よりも5年前になる、とみられている。また、自動車および自動車部品の貿易バランスを維持するための均衡係数は、現行の1対1.5から最大1対3.0まで拡大する。

(1)自動車・同部品貿易自由化は、新協定期限後の2029年7月1日以降とする。

(2)貿易均衡係数は、1対1.7から段階的に拡大して最大1対3.0とする。

  • 2020年7月~2023年6月:1対1.8
  • 2023年7月~2025年6月:1対1.9
  • 2025年7月~2027年6月:1対2.0
  • 2027年7月~2028年6月:1対2.5
  • 2028年7月~2029年6月:1対3.0

(3)両国の域内現地調達率は、2027年までにメルコスール・EU自由貿易協定(FTA)に従って均衡させる。

(4)電気自動車およびハイブリット車は別途、優遇する。

1990年にブラジルおよびアルゼンチンで締結した経済補完協定(ACE)14号では、2国間での関税撤廃を定めている。しかし、自動車分野は例外で、2国間の自動車協定を定める追加議定書により、関税撤廃の条件として原産地規則などの要件に加え、両国間の自動車貿易(自動車および同部品輸出入額)に対して均衡係数を定めていた。現行(第42次追加議定書、2016年7月1日発効)の均衡係数は1対1.5で、一方の国の輸入額がもう一方の国の輸入額の1.5倍を超えない範囲で輸入関税が無税となる。両国自動車部門の生産と貿易がバランスの取れた発展を遂げれば、2019年7月1日以降は同係数を1対1.7に引き上げ、同議定書期限(2020年6月30日)後に2国間自動車貿易を自由化するとしていた(同議定書第4条)が、その実現には至っていない。

(大久保敦)

(ブラジル、アルゼンチン)

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