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ノワテク、「アルクティクLNG2」への最終投資決定を承認、西部ガスとも合意締結

(ロシア、日本、インド)

欧州ロシアCIS課

2019年09月12日

ロシア北西部・北極圏のヤマロ・ネネツ自治管区で天然ガス採掘を行う独立系天然ガス開発会社ノワテクは、9月4~6日に開催された東方経済フォーラムの枠内で、「アルクティクLNG2」プロジェクトの出資者との最終投資決定文書に署名したほか、日本の西部ガス、インドのペトロネットLNG、Hエナジー、ロシア海運大手ソフコムフロト、チュトコ自治管区政府と合意文書を締結した。

ノワテクは9月5日、「アルクティクLNG2」プロジェクトへの出資者〔ノワテク60%、フランス・トタル、中国石油天然気集団(CNPC)、中国海洋石油集団(CNOOC)、ジャパン・アルクティクLNG各10%、(2019年7月23日記事参照)〕が、同プロジェクトの最終投資決定を承認したと発表。液化天然ガス(LNG)プラントは液化設備3系列で構成され、第1基、第2基、第3基はそれぞれ2023年、2024年、2026年の稼働を予定している。総生産量は年産1,980万トンで、フルキャパシティーでの生産立ち上げには213億ドルを要すると見積もられている。レオニード・ミヘルソン会長は「ヤマルLNGが首尾よく立ち上がり、ノワテクは世界のLNG市場の主要プレーヤーの1社となった。今回の最終投資決定は、当社の目標である世界最大規模のLNG生産者への道を1歩先に進めることができるもの」と述べている。

ノワテクは同日、九州北部地域に都市ガスを供給する西部ガス(福岡県)と、アジア向けLNG・天然ガス販売を目的とする、合弁会社設立に向けた協議を開始する基本合意書に署名した。2018年12月27日に合意した「北九州市のひびきLNG基地を活用した連携ビジネスの検討協議に関する覚書」から発展したもの(2019年6月28日記事参照)。西部ガスは本基本合意書に基づき、同基地を活用したグローバルビジネスの事業化検討やアジア地域におけるLNG取引の拠点化検討を進め、LNG供給の多様化拡大・自由度向上を図るとしている。

加えて、9月4日にはインドのLNGプラント運営会社ペトロネットLNGと、ノワテクが供給するLNGのインド市場への供給、ペトロネットLNGによるノワテクの今後のLNGプロジェクトへの投資、インドにおけるガスエンジン燃料向けLNG供給の共同マーケティング(ガソリンスタンドネットワークの創設などへの共同投資を含む)に関する覚書を締結。さらに、インドのLNG調達・保管・加工・輸送会社のHエナジー・グローバルと、同国への長期のLNG供給、同法のLNG関連プロジェクトへの共同投資、ノワテクが生産するLNG・天然ガスのインド、バングラディシュなどにおける最終消費者への販売に関する合弁会社設立に関する覚書を締結した。

このほか、ノワテクは、ロシア海運大手ソフコムフロトと、北極海アイスクラスLNG輸送船の建造と運用に関する、合弁会社設立に関する基本条件合意書、および、チュコト自治管区政府との、発電機向けの燃料、同管区企業の海上輸送・自動車輸送・鉱山機械向けのガス燃料供給に向けたLNG供給プロジェクトに関する合意書に9月4日に署名している。

(齋藤寛)

(ロシア、日本、インド)

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