シンガポールの出入国自動化ゲート、日本人も使用可能に

(シンガポール)

シンガポール発

2019年09月06日

シンガポール入国管理局(ICA)は8月28日から、一部の日本のパスポート保持者を対象に、出入国時の自動化ゲートの利用を認めている。これは、出入国審査の自動化ゲートが使用できる「フリークエント・トラベラー・プログラム(FTP)」の対象国に今回、日本と韓国が追加されたことによるもの。

ICAの発表(8月27日)によると、FTPの新たに対象となるのは、(1)パスポートの残存期間が6カ月以上、(2)直近24カ月の間に少なくとも2回シンガポールを訪問、(3)6歳以上の日本、韓国のパスポート保持者。また、利用に際しては事前申請が必要で、ICAビルのビジターセンター、チャンギ空港第3ターミナルの登録センター、マレーシアとの国境のウッドランドとトゥアスの両チェックポイントが申請場所となる。登録は無料。

電子入国カードの本格導入へ試験運用を開始

このほかにもICAは、出入国手続きの簡略化に向け、さまざまな取り組みを行っている。ICAは8月14日から、特定の交通機関(表参照)利用者を対象に、電子出入国カード「SGアライバルカード」の本格導入に向け、ベータ版の運用を開始した。これにより、入国の14日前までにICAのウェブサイト、または携帯アプリで事前登録をすれば、入国審査時に従来の紙媒体の入国カードを提出する必要がなく、旅券のみでの審査となる。

表 8月14日から電子出入国カードの対象となる企業

さらに、ICAは2019年4月から、生体認証による入国審査システムを試験導入(2019年4月22日記事参照)している。

(南原将志)

(シンガポール)

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