国内自動車生産は厳しい見通し、1~8月は前年同期比35.9%減

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年09月13日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)は9月4日、2019年1~8月期の自動車国内生産台数が21万3,643台(前年同期比35.9%減)になったと発表した。2017年3月に工業生産省(当時)が発表した「100万台計画」(2017年2月28日記事参照)では、年間目標生産台数として2019年に75万台、2023年に100万台としていたが、このままでは年産40万台達成も困難と予想されている(「クラリン」紙9月4日)。8月単月の国内自動車生産台数は3万815台で、前年同月比37.5%減少した。

また、8月の輸出台数は1万8,856台にとどまり、前年同月比32.8%減となった。1~8月期でみると、14万6,455台(前年同期比16.3%減)だった。部門別では、乗用車が前年同期比41.6%減(4万5,996台)と不振な一方、商用車が4.3%増(10万459台)と伸び、前月と同じ動きを見せている。

アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、1~8月の自動車国内販売(新車販売登録)台数(重・軽商用車およびその他大型車を含む)は45.8%減の34万3,463台にとどまった。8月は6万5,487台と、前年同月比32.8%も減少した。6月に導入された新車販売促進プログラム(2019年6月11日記事参照)によって国内販売は一時的な回復が見られたが、8月は再び伸び悩む結果となった。

(津下みなみ)

(アルゼンチン)

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