上半期の実質GDP成長率、前年同期比4.8%、内需が牽引

(ルーマニア)

ブカレスト発

2019年09月04日

ルーマニア国家統計局(INS)は8月14日、2019年上半期の実質GDP成長率を前年同期比4.8%(季節調整済み)と発表した。第1四半期(1~3月)は前年同期比4.9%、第2四半期(4~6月)は4.6%と、減速傾向にあるものの、依然として高い成長率を維持した(図参照)。

図 ルーマニア実質GDP成長率(季節調整済み)の推移 (前年同期比)

INSは需要項目別の数値を発表していないため、別途発表されている数値をみると、2019年上半期の工業生産が前年同期比0.4%減の一方で、建設活動指数は15.9%増と大きく伸びている。輸出は2.7%増、輸入が5.7%増と輸入の伸びが輸出を上回り、内需が景気を牽引していることがうかがわれる。

欧州委員会は7月10日に発表した夏季経済予測で、2019年のルーマニアの実質GDP成長率を4.0%と予測している(2019年7月11日記事参照)。

(ミンドル・ユニアナ)

(ルーマニア)

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