議会選を上院、下院とも11月に前倒し実施へ

(ベラルーシ)

欧州ロシアCIS課

2019年08月06日

ベラルーシのルカシェンコ大統領は8月5日、共和国院(上院)選挙を11月7日に、代表者院(下院)選挙を11月17日に実施する大統領令に署名した。国営通信社ベルタ(8月5日)が報じた。

共和国院の定数は64で任期は4年。ベラルーシにある6つの州とミンスク市から選出される(各8人)議員と、大統領による指名議員(8人)によって構成される。一方、代表者院は定数110で任期は同じく4年、選挙区制に基づき選出される。両院とも無所属が過半を占める状況だ。現在の両院議員は2016年9月に選出されており、本来であれば2020年に改選となるが、同年には大統領選挙が予定されている。ルカシェンコ大統領が「1年の間に重要な国政選挙を2度実施するのは望ましくない」という方針を示したことに、議会が賛同したことから、前倒しでの議会選挙となる(ロシア紙「コメルサント」8月5日)。大統領は4月19日に行った年次教書演説でも、議会選挙の前倒し実施と、2020年の大統領選挙実施に言及していた(2019年4月23日記事参照)。

次回の大統領選挙の日程について、ベラルーシ中央選挙管理委員会のリディア・エルモシナ委員長は「11月の議会選とその後の国会招集を考慮すると、大統領選の実施は早くても2020年8月30日」と述べている(ロシア紙「コメルサント」8月5日)。

(齋藤寛)

(ベラルーシ)

ビジネス短信 af1feab7c5f02e25