チャーター便運航への補助金支給を決定、CIS地域で初

(ウズベキスタン)

タシケント発

2019年08月22日

シャフカト・ミルジヨエフ大統領は2019年8月13日に署名した大統領令第5781号「ウズベキスタン共和国の観光分野のさらなる発展に関する施策について」の中で、2020年1月1日からウズベキスタン向けにチャーター便を運航させる外国航空会社および旅行会社に対し、乗客数に応じて補助金を支給することを決定した。チャーター便への補助金支給制度を導入するのは、CIS諸国ではウズベキスタンが初めて。

ウズベキスタン政府は、チャーター便の旅客1人当たり20ドル分の対価を支給する。5泊以上の宿泊が条件となる。ウズベキスタン政府によると、支給額はトルコ政府が行う同様の制度とほぼ同額としている。また、11月20日~2月20日のオフシーズン(閑散)期は、支給額を50ドル分の対価まで引き上げる。日本、欧米、アジア諸国などに対するビザの自由化以降(2019年1月21日記事参照)、ウズベキスタンには日本を含め外国からのチャーター便の運航が開始されているが、今回の制度導入を通じて、チャーター便の本数と通年での外国人旅行客数を積極的に増やす方針。

制度の構築・運用を担当する国家観光発展委員会はジェトロのヒアリング(8月16日)に対し、「本制度の導入により、ウズベキスタンへの観光客の増加はもちろんのこと、(世界遺産として有名な)ブハラなど地方空港への(直接の)チャーター便の運航増を期待している」とコメントしている。

写真 世界遺産の街ブハラ。10~13世紀にはイラン・イスラム文化の中心として栄えた(ジェトロ撮影)

世界遺産の街ブハラ。10~13世紀にはイラン・イスラム文化の中心として栄えた(ジェトロ撮影)

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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