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重慶、成都を基点とするASEANへの新たな輸送ルート整備計画を発表

(中国)

成都発

2019年08月27日

国家発展改革委員会は8月15日、「西部陸海新ルート全体規画PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(以下、「規画」)を発表した。規画は、重慶市および四川省成都市を基点として、北部湾までの鉄道輸送と、北部湾を経てASEANなどへとつながる海上輸送を組み合わせた輸送ルートを整備する全体計画だ(添付資料参照)。同規画を通じ、西部地域を基点とした対外貿易の多様化と拡大が期待されるとともに、四川省、重慶市が「一帯一路」および「長江経済ベルト」戦略の結節点に位置する西部地域の重要戦略拠点としての地位を一層高めるものと注目される(有識者の見方は表参照)。

表 西部陸海新ルート全体規画に対する有識者の見方

主たる輸送ルートとして、(1)重慶市から貴州省貴陽市、広西チワン族自治区南寧市を経て北部湾へ、(2)重慶市から湖南省懐化市、広西チワン族自治区柳州市を経て北部湾へ、(3)四川省成都市から同省の瀘州市および宜賓市、広西チワン族自治区百色市を経て北部湾へ通じる、3つのルートが示された。これら3つの輸送ルート上にある沿線都市間の鉄道、道路などの輸送インフラや、物流拠点の整備・拡充がうたわれている。併せて、コールドチェーン、越境eコマースへの対応ほか、通関プロセスの簡素化などの方向性も盛り込まれた。

同規画の実施期間は2019年から2025年まで。2025年までに主要な鉄道および道路の建設を完成、国際港として役割を果たす北部湾の深水港の基本的な建設を完了し、2035年には「西部陸海新ルート」の全面的な整備を完了する方針だ。

輸送ルートの多様化が進む西部地域

四川省宜賓市および瀘州市、重慶市は長江の上流域にあり、両地域は長江を利用した水上輸送が盛んに行われてきた。また重慶市では、2011年に同市とドイツのデュイスブルクを結ぶ貨物鉄道「中欧班列」の運行を開始。成都市でも、2013年4月に同市からポーランドのウッチに至る鉄道が開通した。さらに、中国とシンガポール両政府間の共同プロジェクトとして、2017年に重慶市と広西チワン族自治区欽州港を結ぶ鉄道貨物路線の定期運行が始まるなど、西部地域からダイレクトに海外につながる輸送ルートの拡充が進められてきた。

こうした中で、中国西南地域のASEANとの貿易も拡大傾向にあり、2019年上半期における四川省の対ASEAN貿易額は前年同期比23.5%増の588億元(約8,820億円、1元=約15円)、重慶市では47.4%増の505億元と、顕著な伸びを示している(2019年8月9日記事参照)。

(王植一)

(中国)

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