米国の対中追加関税リスト3の品目別適用除外申請、パブコメ受付中が全体の6割超

(米国、中国)

米州課

2019年08月07日

米国の1974年通商法301条に基づく対中追加関税賦課リスト3については、8月7日に適用除外品目(注1)の第1弾として10品目が認められたところだが(2019年8月7日記事参照)、申請件数自体は合計で2,050件あり、その内訳をみると、HTSコード10桁ベースで533品目に対して計377社から申請が行われている(注2)。

そのうち、パブリックコメント受付中(ステージ1)が1,309件と全体の63.9%を占め、初期実質的審査中(ステージ2)は724件で35.3%となっている(表参照)。リスト3に関する品目別適用除外の申請は、現在も受付中なこともあり、現時点で否認となっている品目は0の状況だ。

申請が多かった品目をみると、スターターおよび始動充電発電機(HTS8511.40.0000)が計908件と最多で、8月6日時点の審査状況によると、ステージ1が898件で、ステージ2は10件となっている。

表 対中追加関税リスト3の適用除外申請件数上位品目の審査状況(2019年8月6日時点)

次に申請が多かった品目は継手なしの金属管・ホース(HTS4009.21.0000)で、62件の申請のうちステージ1が57件あり、ステージ2が5件となっている。

なお、日系企業の申請は現時点では数社にとどまっている。

(注1)リスト3の品目別適用除外制度の概要については2019年6月24日記事を参照。リスト3の適用除外申請リストは、USTRウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(注2)適用除外申請は、製品ごとに提出する必要があるため、製品のHTSコードが同一でも複数の申請が行われている。

(中溝丘)

(米国、中国)

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