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ホンダ、アルゼンチンでの四輪車生産を2020年中に終了と発表

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年08月14日

本田技研工業(以下、ホンダ)のアルゼンチン現地法人「ホンダモトール・デ・アルヘンティーナ」は8月13日、2020年中に四輪車生産を終了し、二輪車生産に集中することを決定したと発表した。ホンダの世界戦略における南米地域の生産最適化によるものとされる。

ホンダは2007年7月に、ブラジルに次ぐ南米第2の四輪車生産工場として、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス郊外にあるカンパナに工場設立を発表した。当初の計画では、1億ドルを投じて生産能力で年産3万台の工場を設立するとしていた。同年11月のくわ入れ式にはネストル・キルチネル大統領(当時)も駆けつけ、同社の投資に期待を示した。

その後、リーマン・ショックに起因する南米での乗用車需要の減少によって、2009年1月、同年下半期に予定していた生産開始時期を半年以上延期することを発表し、工場は2011年5月にクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領(当時)を招いて開所した。

同工場では開所直後から「シティ」を2014年まで生産。2015年からは「HR-V」に車種を変更して、ブラジル向けの輸出も視野に生産したものの、ブラジルの国内景気低迷の影響などで苦戦が続いた。アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)によると、生産台数はピークの2016年でも1万2,033台にとどまった。アルゼンチンで生産される四輪車は国内販売と、主にブラジル向けの輸出だ。これは、ブラジル・アルゼンチン間で締結されている自動車協定〔経済補完協定(ACE)14号〕で、2国間の自動車貿易無関税輸入枠に適応するために輸出入のバランスを保つ必要があるからだ(注)。ホンダはブラジルのサンパウロ州に2工場(生産能力12万台)を構え、「シティ」「HR-V」「シビック」「フィット」「WR-V」を生産している。

今回のアルゼンチン市場からの撤退決定は、同国の自動車部品産業の裾野育成が追いついておらず、価額の高い基幹部品を輸入に頼っているサプライチェーンのため、2018年の高インフレと通貨ペソの切り下げによって輸入材価額が高騰したことが大きい。また、高金利政策による耐久消費財への購入マインドの冷え込みから、国内販売の急速な減少が影響したとみられる。

(注)ジェトロのアルゼンチン「輸出入に関する基本的な制度」参照。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン)

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