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クウェート、「一帯一路」と「シルクシティー」で中国と連携深める

(クウェート、中国)

ドバイ発

2019年07月25日

英字紙「クウェート・タイムズ」は7月13日、駐クウェート中国大使が両国間の協力関係について発表した声明を報じた。2018年7月に習近平国家主席の呼び掛けで開催された「第8回中国アラブ閣僚会合」にサバーハ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アル=サバーハ首長が参加し、2国間の協力協定(2018年7月18日記事参照)を締結後、同年12月にはクウェートのナーセル・アル=サバーハ筆頭副首相が、2019年2月には中国の国家発展改革委員会の寧吉喆副主任が相互に訪問するなど、関係を強化している。現在、中国が推進する「一帯一路」と、クウェートの「シルクシティーと5島」の協働推進に係る運営委員会が設置されている。

「シルクシティーと5島」は、クウェート政府の国家開発目標「クウェート・ビジョン2035」の目玉事業の1つで、クウェート市北方、イラク国境にも近いシャトルアラブ川の河口部分の諸島に新都市群を建設するもの。そのうち、シルクシティーは「金融と商業の島」と位置付ける「ブビヤン島」に、高さ1,000メートル級の超高層ビルなどを含む商業施設群とフリーゾーンの建設を構想する。想定投資額4,500億ドルの巨大プロジェクト。最近では、韓国の現代建設が手掛けたクウェート市と同開発予定地をつなぐ全長36キロのシェイク・ジャービル・コーズウェイが5月に開通しており、それまでは湾岸線に沿って100キロ、1時間半から3時間かかった市内からの所要時間が30分に短縮された。中国が同プロジェクトへ具体的にどのように関与するのかは不明瞭なものの、上述の2月の中国使節団の訪問を受け、クウェート国営通信は、プロジェクトの第1フェーズとして空港や港湾施設の開発が計画されていることを報じている。

クウェートはアジアインフラ投資銀行(AIIB)へ最初に参加表明した国の1つで、約5億3,600万ドルを出資する。7月13日にルクセンブルクで開かれた第4回年次総会にはナイフ・アル=ハジュラフ財務相が参加、金立群AIIB総裁と会談を行い、両国の経済関係の重要性と協力関係の深化を確認している。「クウェート・タイムズ」によると、両国の2018年の貿易額は1,870億ドルで、前年比55.1%増、中国はクウェートの非石油輸入相手国で1位、輸出相手国で2位となっている。石油輸出では韓国、インド、日本に次ぐ4位。

(田辺直紀)

(クウェート、中国)

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