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アラブ諸国、中国と多分野での連携強化に期待

(クウェート、アラブ首長国連邦、中国)

ドバイ発

2018年07月18日

第8回中国・アラブ諸国協力フォーラム閣僚級会議(CACF)が7月10日に北京で開催され、クウェートのサバーハ・アル・アハマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ首長のほかアラブ諸国21カ国の閣僚とアラブ連盟事務局長が出席した。会議に先立って行われたサバーハ首長と習近平国家主席の首脳会談では、「一帯一路」構想と国家計画「クウェート・ビジョン2035」の連携や、湾岸協力会議(GCC)と中国の自由貿易協定(FTA)締結に向けて働き掛けることなどが話し合われた。

アラブ首長国連邦(UAE)からはアブダッラー・ビン・サイード・アール・ナフヤーン外務・国際協力相やスルタン・アハメド・アル・ジャーベル国務相兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)総裁らが出席した。アブダッラー外務・国際協力相は王毅外相との会談で、経済、貿易、投資、教育、観光、再生可能エネルギーなどさまざまな分野での関係強化と、シリアやイエメン、イラク、リビアの情勢など両国共通の関心事項について意見交換していくことで合意した。また、ジャーベル国務相兼ADNOC総裁は、中国の石油関連企業のリーダーらと会い、UAEの石油・ガス探査や下流部門において有望な投資機会があると強調した。

CACFで習国家主席が発表した最大200億ドルの産業振興のための融資プロジェクトについては、各国の主要メディアが大きく報じた。UAE国営通信WAMは「中国とアラブ諸国との関係のさらなる強化や多分野にわたる複合的戦略的パートナーシップの構築を重要視する」とのジャーベル国務相兼ADNOC総裁の会議でのスピーチを報じた。同じくUAEの大手英字紙「ガルフ・ニュース」は、「近年の中国とUAEの貿易・投資・観光などでの関係拡大が示すように、充実したインフラにより大陸の東と西をつなぐための機能を中国にもたらすことができるUAEは、中国の野望にとって戦略的な役割を引き受けている。その一方でUAEは、2015年に設立された中国アラブ諸国技術移転センターなどからも技術移転、イノベーション協力の恩恵を得ることができる」とする専門家の論評を載せた。

さらにUAEメディアは、習国家主席が中東・アフリカ歴訪の一環として、7月19~21日にUAEを訪問することを連日、大きく報じている。中国の国家主席がUAEを訪問するのは1989年以来29年ぶり。ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームUAE副大統領兼首相兼ドバイ首長やムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンアブダビ皇太子らの歓迎メッセージが発表され、さらに7月17~24日を「UAE中国ウイーク」として、公式会合やビジネスフォーラムなどに加え、地元テレビ局での中国ドラマの放映や映画上映など文化イベントも多数開催されると報じられている。

(山本和美)

(クウェート、アラブ首長国連邦、中国)

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