カリーニングラード州で日本を含む53カ国対象にEビザ運用開始

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年07月02日

ロシア外務省は7月1日、ロシアの最西端に位置する飛び地、カリーニングラード州でインターネット経由での簡易ビザ(Eビザ)申請手続きの運用を開始した。

Eビザによる滞在可能期間は最長8日間。Eビザ発給の対象者は、ポーランドやリトアニアなどの同州隣国を含む欧州諸国、中国、日本など計53カ国の国籍者。利用可能な国境ポイントは、カリーニングラード(フラブロボ)空港と3カ所の港に加え、8カ所の自動車国境検問所、2カ所の鉄道国境検問所の計14カ所(表参照)。Eビザは、ロシア外務省領事部ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの申請書フォーム入力後、4日以内に発行される。

表 カリーニングラード州でEビザが利用可能な国境ポイント(2019年7月1日時点)

カリーニングラード州のアントン・アリハノフ知事は、Eビザの導入について「好ましい投資環境の整備に加え、観光の発展、文化や教育における国際的なプロジェクトへのインセンティブになるだろう」と述べた(「ノーボスチ通信」7月1日)。

極東地域では2017年8月以降、Eビザが導入され、既に6万人超に利用されている(2019年5月27日記事参照)。極東へのEビザ対象国は18カ国なのに対し、カリーニングラードの対象国はその約3倍。Eビザの滞在可能期間を14日間に延長する動きや、2021年にロシア全土への適用の可能性もあり(2019年6月13日記事参照)、さらなる利用者の拡大が見込まれる。

(加峯あゆみ)

(ロシア)

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